一般的な読書術は、非科学的!!

 皆さんは、読書の効率を高めるスキルについて誤解していませんか? 本書では2つスキルについて紹介しまています。

「速読」・・・本を早く読むこと
「選書」・・・読むべき本を選ぶこと

 まず始めに「速読」についてです。私たちが「大量の本を読むためには速く読む必要がある」と考えるのは自然なことでしょう。しかし、2016年にカリフォルニア大学で行われた研究によると、読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がるというものでした。また、読書のスピードを決める要素の中で目の動きや周辺視野を鍛えることは、ほとんど関係がないことがわかりました。実は速読は非効率なんです

 次に「選書」についてです。あなたは、世の中には役に立つ良い本と役に立たないダメな本があると思っていませんか?「ダメな本で大切な時間を使いたくない」「自分に合った本が読みたい」と筆者も思っていました。同じ時間を使うならいい本を読んで必要な知識を吸収する方が効率的ですよね。しかし、読み手の状況によって、本の価値が大きく変わると本書では書かれています。大切なのは1冊の中から自分にとって役立つ知識や情報を選ぶことです。たとえダメな本に出会ったとしてもそれをアウトプットにつなげる姿勢を持つこと、「良書とはこう違うなぁ」「自分だったらこう考えるなぁ」と問題集のように使うことによって考える力が養えるのです。

脳と感情を操り本を読む

 さて、具体的にどのような本の読み方をすれば効果的に知識を得ることができるでしょうか。DaiGoさんは、本の読み方にはいくつかのステップがあると書かれています。

STEP1:本を読む準備をする

 1つ目の準備は、本を読む目的を明確にし書き留めておくことが重要です。本書の中では、メンタルマップと呼ばれています。「何故この本を読むのか」「この本から何を得たいのか」「読んだ後にどの様な状態になりたいのか」です。ついつい読み進めるモチベーションが下がってもこれを見返すことで目的を再確認し継続できます。

 2つ目の準備は、キュリオシティ・ギャップというテクニックです。キュリオシティは、好奇心を意味します。好奇心とは未知のものを探求しようとする心のことを言います。2014年にカリフォルニア大学で行われた実験によると、クイズに答えている人の脳をスキャンした際に好奇心エリアが活性化すると、海馬も活発に動き出しクイズの答えを記憶しやすいことがわかりました。このことから好奇心をうまく活用して記憶を定着させることができると言えます。具体的には、読書を始める前に目次を流し読みしノートに「既に知っていること」「興味の湧いた知らないこと」を書き出してみるのがいいでしょう。

STEP2:本の読み方を知る

 皆さんは、読み方というとどんな方法をイメージしますか?

☑️ページの端を三角に折る
☑️ラインマーカーを引く
☑️メモを取る

 みなさん一度はやったことあるのではないでしょうか?実は、これらは作業が増える割に読書の質の向上に大した影響を得られないです。2013年にトルコのハジェテペ大学が行った研究では、本の理解を高めるための効果的な5つのテクニックが判明しました。その中の特に重要と思う2つのテクニックを紹介します。

 まず1つ目が「予測読み」です。タイトルやキャッチコピーからメインテーマを掴み、目次からどんなことが書いてあるのか予測するというものです。見当をつけた上で読み進めることで当たっていても外れていても記憶に残りやすくなります。

 次に、「つなげ読み」です。読んでいる本を自分の知識や過去の体験と結びつけて理解度を高める方法です。中でも「テキスト・トゥ・セルフ」という結びつきは、過去の自分の経験と関係を意識する方法で脳が受け取った情報をエピソード記憶に変換してくれるため定着しやすくなります。残りの3つのテクニックの中にも「質問読み」という効果的な手法があります。先程のハジェテペ大学が効果的な17の質問例を提示してくれているので、気になる方はぜひ本書「知識を操る超読書術」を手に取ってみてください。

アウトプットを実践する

 本は読んで終わりではなくそこで得た知識、情報とあなたの知見をかけ合わせ実生活に反映させてこそ意味があります。ワシントン大学の実験によると、「教えるつもりで読む」だけで記憶への定着率が28%上がることが判明しています。

 ビジネスの場においても友人との会話の中でもインプットした本の知識をわかりやすく用いて説得力をもって話せることは自身への信頼を勝ち取るチャンスでもあります。かの有名なアンシュタインも本当の理解とは、「6歳の子供でもわかるように説明できる」ことによって証明されるという言葉を残しています。

 説明能力と説得力を高める方法は非常にシンプルで、最初に専門用語を投げかけ聞き手の頭の中に疑問を浮かび上がらせます。その答えをわかりやすい例えとともに解説すると説得力のある発言だと聞き手に印象を与えることができます。この手法は人類史上最高のベストセラーである聖書でも用いられているテクニックです。本から得た情報をきちんとアウトプットに役立てることでスマートな印象を残すことができるのです。

まとめ

 皆さんいかがでしたでしょうか。意識次第ですぐに取り組めるような内容になっています。日々の読書習慣をより有意義なものにするために「自分に合った読み方」またそれを操る「アウトプット」を実践してみて下さい。これから読書を始めたいけど継続する自信がないという方も最近では耳で聴く本オーディオブックなども非常に便利なのでそちらから初めるのもオススメです!

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