今回は、コロナそのものの恐怖ではなく、その副産物的に露わになった恐怖について書いていきます。

WHOは誰のもの?

 WHO(World Health Organization)は1948年4月7日に設立された国際連合の専門機関です。人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的に設立されました。もちろんWHOは誰のものでもなく、世界中の人々のために存在します。様々な国の拠出金によって成り立っており、拠出金総額は4.89億ドル(約500億円)、各国の割り当ては以下の画像の通りです。

(作成:My Big Apple NY)

 お分かりの通り、アメリカが1番拠出しており1.15億ドル(約120億円)が割り当てられ全体の23.7%を占めます。ここ最近の動向として、特に目立つのが中国が2016年は5%ほどの拠出割合が2020年には12%ほどと2倍以上になっております。この拠出金の割合によってもちろん影響力は強くなりますので、中国の影響力が強くなりつつあるのではと想像できます。ここに来て、アメリカが拠出金停止に言及しました。何が起こったのでしょうか?

WHOは中国より?

 アメリカの大統領トランプ氏は会見で、「WHOは中国中心的だ」と被弾しました。どう言うことでしょうか? 以下の2つの疑惑が浮上しています。

☑️中国ために意図的に緊急事態宣言を遅らせた?
☑️WHO事務局長のテドロス氏は中国に忖度した発言をしている?

中国ために意図的に緊急事態宣言を遅らせた?

 2020年1月23日の会見では、「中国では緊急事態だが世界的には緊急事態ではない」として緊急事態宣言を見送り、同月29日の会見でも「中国の関与レベルに感銘を受けた」などとし、緊急事態宣言を出しませんでした。読者の皆様もこの辺りでなぜ出さないのかと疑問に思った方も多いと思います。そして、翌日30日に緊急事態を宣言しました。その際にテドロス氏は「中国との貿易や移動を制限することをWHOは推奨しない」と発言してます。何のための宣言かと甚だ疑問ですが、わざわざ中国について言及するところを見ると怪しさが残ります。 

WHO事務局長のテドロス氏は中国に忖度した発言をしている?

 日本において、コロナ騒動で一躍有名になったテドロス氏は「中国はウイルスに対し非常に効果的な行動をとっている」など称賛の声を宣言されました。読者の皆様は共感できますでしょうか?各国の人々はこの発言に対し非難の声を上げています。テドロス氏は称賛の理由として、「ほとんど全ての国が中国を褒めている、それが私が中国を褒める理由だ」と述べました。少なくともアメリカや台湾は声高らかに避難しているのですが、テドロス氏の耳には届いていないのでしょうか?

 そもそもテドロス氏は何者か?に迫っていきたいと思います。テドロス氏は、エチオピア出身で、1986年にエチオピア保健省に入り、2005年−2012年まで同国の保健大臣、2012年−2016年までは同国の外相を歴任、そして、2017年7月1日よりWHOの事務局長に就任しました。(任期は5年間)テドロス氏は、蚊を媒介するマラリアの研究者として世界的に有名で、2012年には世界を変える50人のうちの一人に選出されたこともあります。

中国はアフリカ大陸に積極投資を行っている

 中国は、アフリカ大陸に積極的に投資を行っており、国別の順位と金額については以下の通りです。

 1位 ナイジェリア 約5兆5500億円
2位 アンゴラ   約2兆7600億

 3位 エチオピア  約2兆6600億円

 エチオピアはどこかで聞いたような国ですね。そういえばテドロス氏の出身国で保健大臣や外相を歴任した国はエチオピアでした。エチオピアの国家予算は2018年7月11日−2019年7月10日で約1兆5300億円となっており、中国の出資金額は国家予算を超えています。株式会社で例えると、中国がエチオピアの大株主ですね。そのエチオピア出身で元外相のテドロス氏は果たして中国に対して公平で公明な発言はできるのでしょうか? 何か大きな力が働いてるとしか考えることが出来ませんね。

まとめ

 アメリカが拠出金停止すると、WHOにおける中国の拠出割合が増加し、影響力がより大きくなります。その先に何があるのでしょう? 結局、アメリカvs中国の構図が出来上がっており、去年世界経済に大きな影響を与えたアメリカと中国の貿易戦争が落ち着いた後に起こったコロナ。これは偶然でしょうか?必然なのでしょうか?

おすすめの記事