
パーソナルトレーニングとは、フィットネスジムにおいて会員がトレーナーと契約し主にマンツーマンで行われるトレーニング指導の形です。新型コロナ情勢下で急速に普及され始めている社会活動のリモート化が、フィットネス業界でも利用され「オンライン」で自宅にいながら画面越しにトレーニング指導を受けられると言うサービスが「オンラインパーソナルトレーニング」です。
今回は、そんなオンラインパーソナルトレーニング(以下、OPT)を実際に指導者の立場として行って気づいた点をシェアしていきます。
目次
1.ツール
OPTを行う前に準備しなくてはならないものが、3つあります。
①ネット環境
言うまでもなくクライアントとインターネットを介してリアルタイムで映像を共有する必要があるため指導者、クライアントの双方の自宅にWi-Fi環境が整備されていることが、必須です。
②スマホ or タブレット or PC
お互いにネット環境・スマホが手元にあればすぐにでもOPTは実施できますが、各デバイスを組み合わせて準備することがベストだと考えます。スマホ・タブレットは専用のケースやホルダーがないと自立して撮影ができないので安価な三脚等を準備することをお勧めします。オススメ商品をいくつか紹介しておきますので気になる方はチェックしてください。ノートPCは、画面が大きく高さ調節さえすれば見やすく撮影することができるので一番オススメです。トレーニング内容に合わせてカメラテストを事前に行い画角にきちんと自分が映るように試しておきましょう。
③「zoom」アプリのインストール
zoomは、あらゆるデバイスで利用可能な無料で登録・利用できるビデオ会議アプリです。以下にzoomを使うメリットをあげさせてもらいます。
1.無料で使えてトライアル期間もない
類似したサービスと比較しても登録、実際に利用までにかかる作業が非常に簡単です。これまでビデオ会議の経験のない筆者でも特に使い方を調べずに進めることができました。
2.通話時間制限がない
1対1の通話に関しては、無料版でも無制限で利用することが可能です。しかし、3人以上のグループ通話では、1回につき40分までという制限がついています。パーソナルトレーニングの性質上マンツーマン指導となるためこの制限については、気にならないでしょう。時間制限を気にせずグループ指導を行いたい場合は、有料版への移行をオススメします。
3.レコーディング機能がついている
zoomには、セッション内容を保存することのできる機能がついているため指導内容を後から見返したり他の人へ共有することができるので便利です。無料版ではローカル保存のみ利用できますが、有料版では、クラウド保存が選択できる様になります。パーソナルトレーナーとしては、クライアントへのフィードバックに重宝します。
2.メリット
①場所を選ばない
やはり一番の良い点は、場所を選ばないことではないでしょうか。コロナウィルスの影響でジムが休館している中でも顧客にサービス提供することが可能です。また事態が終息した後も例えば、出張先のホテルや海外でも日本にいるトレーナーのレッスンを受けられることは、どちらにとってもメリットと言えます。特にヨガインストラクターの方は景色の良い自然の中でレッスンをされている印象です。
②モチベーション維持
クライアントの目標達成に向けてのモチベーションは常に一定ではありません。ジムで一緒にトレーニングする以外の時間をいかに過ごすかが目標達成への鍵になります。現状のすり合わせや付帯サービスとしてご自宅でのトレーニングを共有する時間を取ることでよりトレーニングに意欲的に向き合ってくれる様になるはずです。
3.デメリット
①受講者の安全管理
直接指導であれば、フォームの修正など何か起こった際にすぐに対応できますが、画面越しにいてはそれもできません。運動指導をする上で、指導者は万全を期してもしもの時に備えておかなければなりません。レッスン前の体調をヒアリングしたりトレーニング内容には細心の注意が必要です。
②通信量
簡単に接続可能と言ってもセッション数が増えると通信量もかかってしまします。調べによるとzoomのビデオ通話1時間で約600MB、10時間で6GBになります。これを機に今後もOPTを活用していくのであれば、自宅に高速インターネット回線を導入することは必須でしょう。以下にスマホとセットで使えるオススメの光回線を紹介しとくのでぜひ確認してください。
オススメ回線5社 | 特徴 | 料金 |
ドコモ光 | 下り最大1Gbps(5Gbps/10Gbpsプランもあり) | マンション:4,200円 戸建て:5,400円 |
auひかり | 下り最大1Gbps(5Gbps/10Gbpsプランもあり) | マンション:3,800円 戸建て:5,100円 |
ソフトバンク光 | 下り最大1Gbps | マンション:3,800円 戸建て:5,200円 |
NURO光 | 下り最大2Gbps(6Gbps/10Gbpsプランもあり)のSONYが提携するネット回線 | 4,743円 |
eo光 | 関西限定提供 下り最大1Gbps(5Gbps/10Gbpsプランもあり)au or マイネオ格安SIMの割引あり | 4,953円 →1年間:2,953円 |
③トレーニングバリエーション
自宅でのトレーニングでは、もちろん設備もジムには劣ってしまうため高負荷をかけられません。主に自体重トレーニングをご案内することになるためクライアントに飽きられない様なトレーニングバリエーションが必要になります。
オススメのトレーニングメニューは、「HIIT」と言う高強度インターバルトレーニングです。短時間で繰り返し行える動きを使って心拍数を上げることで非常に身体を追い込むことができます。具体的には、バーピージャンプなどの運動を20秒間連続して行い、10秒間の休憩を挟んで20秒間の運動を行う流れです。このセットを目安では8セットすることが推奨されています。強度が高くなるためクライアントの体調、個別性を踏まえた上で運動処方する必要があります。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。今回は、オンランパーソナルトレーニングについて書いてみました。今後、フィットネス業界にもインターネットが急速に普及されていきます。そんな中でトレーナーとして取り残されないように最新の情報をいち早く手に入れて実践していかなければなりません。一時的な視点ではなく顧客の未来を想像するように物事を多面的に捉えてビジネスにつなげてくことが大切ですね。
次回もフィットネスに役立つ情報をシェアしていきたいと思います。ご質問や気になることがあればお気軽にコメント欄にお書きください。